越中の小京都と呼ばれる城端で、伝統を継承しつづける城端曳山祭。 人々が協力し合って大きな山車を引く姿や曳山の車輪が軋む音は、必見の価値があります。
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弊社スタジオパールでは富山県南砺市利賀の大自然から生まれる“脇谷の水“を販売している地元の企業です!産まれも育ちも富山県南砺市出身の社長が地元を愛す思いからこの商品は開発されました。
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皆さんにそう思ってもらえるよう日々更新をいたします。どうぞ、よろしくお願いします!
越中の小京都城端で行われる「城端曳山祭」をご紹介します。
目に飛び込む豪華絢爛な山、そして優調な庵の音、美しい城端の祭りは見る人の心を魅了します。300年の伝統を誇る優雅な祭りの歴史と魅力に迫りました!
城端ってどんな町?
城端曳山祭が行われる富山県南砺市城端は、古き良き日本家屋が今でも残り「越中の小京都」とも言われるレトロな町です。山間部と平野部の高低差があり、坂が多い町としても知られています。
城端の中でも有名なのが「城端曳山祭」です。江戸時代より伝わる歴史の祭りは、国の「重要無形民俗文化財」とユネスコの「無形文化遺産」に登録されているほどです。
またアニメ制作会社「P.A.WORKS」の本社スタジオがあることでも有名で、人気アニメ「true tears」では城端の街並みがモデルになっています。
城端曳山祭ってどんなお祭り?
城端で最も有名なのが城端曳山祭です!毎年5月4日と5日に開催されるお祭りで、富山県民はもちろん、全国から多くの見物客が訪れる活気ある一大イベントになっています。
祭りの成り立ち
城端曳山祭は、1685年に城端神明社の神殿再建を祝うお祭りとして始まったのが起源とされています。当時の城端は、絹織物の生産が盛んで京都との経済交流もあり江戸時代ならではの文芸や芸術なども発展しました。
しかし、残念ながら城端の経済は不況を迎えてしまいます。そこで町民は町の繁栄や福を招くために神を祀ることにしました。
1717年には神輿が作られ獅子舞、傘鉾などで行列を作り、2年後の1919年には曳山ができます。神のご利益と町の繁栄を祈る祭りは当時の町民にとって、とても大切な行事だったことでしょう。
祭りの発展
活気のある曳山祭は、城端だけでなく各地で流行します。その結果、いくつかの地域で曳山車騒動が起きました。審議の結果、城端は今までの様式の山車を使えなくなり、新たな曳山を作り祭りを再開することになります。
1800年代初期から中頃になると、城端絹を江戸にも送っていた影響で江戸の文化である庵唄や庵屋台などを取り入れた祭りに発展します。
曳山だけでなく、屋台や唄が入ることによって、非常に大きな盛り上がりを見せます。城端の町民にとっては年齢性別に関係なく、年に一度の一大イベントになったはずです。
現代の祭りの様子
現在の城端曳山祭は、平成18年より祭りの開催日が5月4日と5日になり古き良き江戸文化を今に伝えています。
曳山や庵屋台の装飾は豪華さを増し、手の込んだ装飾を一目見ようと多くの観光客が訪れるほどになりました。木で作られた曳山車は、ギュウギュウという特徴的な音を立てながら、城端の町を周ります。
夜になると庵屋台の提灯に明かりが灯され幻想的な光景に変わります。
軽快な笛と三味線の音色、大きな車輪の軋む音は、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような感覚を覚えることでしょう。
祭りを構成する4つのポイント
ここでは城端曳山祭に深く関わる4つのポイントを紹介します。
庵歌
庵唄とは、江戸で発展した情緒豊かな「端唄」の曲のこと。庵唄の目的は「料亭で遊んでいる気分に浸れるように」という素敵でユニークな由来があります。
城端曳山祭では、庵屋台を引く時に演奏する「まわりあい」「先囃子」と休憩中にしばしば演奏される「休み囃子」、神輿を御旅所まで迎えにいく時に演奏される「本囃子」などがあります。
これらの庵唄は城端でアレンジが加えられた独特のもので、1つの見どころになっています。
神輿の行列
神輿の行列は、「春日」「石清水」「神明宮」という3基の神輿を先導するため獅子舞、剱鉾と8本の傘鉾に四神旗が並び、さらに庵屋台、曳山が神輿の渡御にお供して巡幸します。
これは古い神迎えの儀式のようなもの。時代の変化にも負けず江戸時代からの形式を残していることが評価され、国の重要無形民俗文化財に指定されました。
獅子舞と剱鉾
獅子舞は神迎えの行列を行う際、一行を先導する意味を持っています。獅子舞には人々を脅かす悪霊を鎮める力があるとされており、神輿を御旅所まで迎えに行き、帰還する際は神明宮まで送る役目も持っているのです。
剱鉾は悪霊や邪気を払う神聖な道具です。新町の剱鉾は二輪車の台座に設置され「太神宮」と欠かれた旗を結びつけ神輿を先導しています。
傘鉾と四神旗
傘鉾には神輿を先導する他、神霊を天から招く際の依代の意味を持っています。「風流傘鉾」と呼ばれる傘の上に飾りがつけられた傘鉾ですが、東上町・西上町・東下町・西下町・大工町・ 出丸町・新町・野下町で異なるデザインを持っています。
四神旗は四方の星座と方位を司る神にちなんでいます。朱雀が南神、玄武は北神、青龍は東神、白虎は西神を表しており、読んほんの旗を台車に立てて神輿と共に巡幸します。
ユネスコ無形文化遺産にも認定
伝統的な祭りである城端曳山祭は、その歴史的価値が評価されユネスコの「無形文化遺産」にも登録されています。
無形文化遺産に登録された要因は、地域の人々が一体となり町の安泰や災厄防除を目的として「山・鉾・屋台」で巡行する行事が評価されたことにあります。古い歴史を今に受け継ぎ、祭りの形式がほとんど変わっていないのが特徴です。
城端の人々は、城端曳山祭のために年間を通して準備や練習を行っています。祭りの練習を通して異なる世代が交流し、人々を結びつけている点も無形文化遺産にふさわしいと言えますね。
城端曳山会館と土蔵群 蔵回廊
「曳山は見たいけどお祭りには参加できない。。。」
そんな方は是非、城端曳山会館と土蔵群 蔵回廊にお越し下さい。
城端曳山祭で実際に使われる曳山、庵屋台、傘鉾などが常設展示されています。
大画面のディスプレイで優雅な祭囃子や軋む車輪の音の情緒あふれる臨場感を味わえるブースもありますよ!
明治中期の豪商が建てた4つの土蔵を修復再生し、建物そのものの構造や景観をも鑑賞できる展示館。
城端の町史や文化、先賢の功績など、展示品の数々に歴史の重みを感じさせます。
まとめ
越中の小京都と呼ばれる城端で、伝統を継承しつづける城端曳山祭。
人々が協力し合って大きな山車を引く姿や曳山の車輪が軋む音は、必見の価値があります。年齢や性別を超えて、みんなで城端の安泰を願うという祭りの背景を知れば、より一層楽しめることでしょう。
日中の活気ある雰囲気はもちろん、夜のライトアップの美しさも格別です。城端でしか見られない古き良き日本のお祭りへ、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
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それではまた次回!!
なんと最高!!