1710年頃に始まったといわれる、井波別院瑞泉寺の伝統行事「太子伝会」。掛け軸の絵をもとに聖徳太子の一生を語る絵解きや、聖徳太子二歳像のご開扉などが行われます。
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自己紹介
皆さん、こんにちは
なんと南太郎です。
弊社スタジオパールでは富山県南砺市利賀の大自然から生まれる“脇谷の水“を販売している地元の企業です!産まれも育ちも富山県南砺市出身の社長が地元を愛す思いからこの商品は開発されました!
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そんな社長が愛す南砺市を全国の皆さんに伝えるため、この「南砺市の魅力」ページでは南砺市の伝統的なお祭りや、新生グルメスポットまで南砺市に関する情報を幅広い角度からお届けします!
「南砺市、アツいじゃん」
皆さんにそう思ってもらえるよう日々更新をいたします!どうぞ、よろしくお願いします!
第2回目の配信である今回は南砺市井波が誇る超伝統的なお祭り「いなみ太子伝観光祭」をご紹介。
まず皆さん、「いなみ太子伝観光祭」はご存知でしょうか。
井波別院瑞泉寺の伝統行事「太子伝会」は1710年頃に始まったと言われます。
この太子伝会に合わせて開催されるのが「いなみ太子伝観光祭」です。井波のノスタルジックな町並みが夏祭り一色に染まります。
今回は「太子伝観光祭」を主催する”南砺市商工会 井波事務所”に取材を行い、お祭り当日も現地に足を運んできました。
信仰と木彫りの里 井波
「太子伝観光祭」を語る前に、まずは井波という地域の紹介をさせてください。
富山県南西部の砺波平野南端に位置し、八乙女山の山麓に抱かれたのどかな町。1390年に「瑞泉寺」が建立されてから、井波は瑞泉寺の門前町として栄えてきました。また、瑞泉寺再建を発した「井波彫刻」は、数多くの伝統工芸品を生み出し、彫刻産業が全国最大規模となりました。
そして、2004年に町村合併し、井波は南砺市となりました。
このような歴史から井波は「信仰と木彫りの里」と呼ばれています。
「信仰」の象徴である瑞泉寺
「木彫り」の象徴である井波彫刻
この2つの柱で成り立つ町、それが井波です。
それでは、この2つにフォーカスを当ててご紹介します!
信仰の象徴「瑞泉寺」
まず、瑞泉寺と今まで紹介して来ましたがこれは略称であり、正式名称はとても長いんです。
「真宗大谷派井波別院瑞泉寺」
これが瑞泉寺の正式名称。な、長すぎます。。。
瑞泉寺は、1390年に本願寺5代の綽如上人によって開かれました。
外国から送られてきた難解な国書を、綽如上人が解読したことに当時の天皇が大変喜び、寺の寄贈を申し出られたと伝えられています。つまり開かれてから600年以上経過しているとても歴史あるお寺なのです!
綽如上人は念仏信者の浄財による建立を希望され、勅願所(勅命によって国家鎮護を祈願した社寺)として瑞泉寺を建立することを許可されました。加賀・能登・越中・越後・信濃・飛騨の有縁の人々から浄財を募り、瑞泉寺が建立されました。そして、瑞泉寺は北陸の浄土真宗信仰の中心として多くの信者を集めていきました。
しかし、16世紀に佐々成政の軍勢に攻められ、焼き払われてしまいます。
その後は城端北野に移った後、再び井波へ戻り、現在の場所に再建されました。
現在の本堂は1885年に再建されたもので、木造建築の寺院としては日本でも有数の建物。
多くの井波大工・彫刻師が携わり完成させました。
この様に本堂には数多くの井波彫刻が存在します。
それでは次にこの「井波彫刻」について紹介します!
木彫りの象徴「井波彫刻」
江戸時代中期、先程も記載した瑞泉寺本堂再建の本堂彫刻のため、京都本願寺より彫刻師の前川三四郎が派遣されました。この時、井波で大工をしていた番匠屋九代七左衛門ら4人が再建に参加し、前川三四郎に彫刻の技法を本格的に習ったのが井波彫刻の始まりと言われています。
なんともアニメのようなお話。京都からきた大御所に教えを請うチャンスを逃さなった地元の大工さんに拍手を送りたいです!
昭和に入ってからも寺社彫刻は活発で、東本願寺・東京築地本願寺・日光東照宮など全国各地の名だたる寺社を井波彫刻師が手がけました。それと並行して一般住宅欄間・獅子頭など・置物にも力が注がれ、一般家庭にも井波彫刻が広まっていきました。
現在、井波彫刻のメインは寺社彫刻から民家の室内彫刻へと移り変わり、中でも住宅欄間はその主力となっています。1947年には井波彫刻協同組合が結成され、1975年には通産大臣より伝統的工芸品の指定を受けました。
現在も100名弱の彫刻師がおり、その歴史がしっかりと継承されています。
伝統工芸だけでなく作家活動も盛んで、ギターなどの意欲作も作られています!
井波の歴史・文化は感じて頂けたでしょうか?
それでは、今回取材を行った「いなみ太子伝観光祭・太子伝会」の紹介に移ります!
瑞泉寺の伝統行事「太子伝会」
太子伝会とは?
瑞泉寺の伝統行事「太子伝会」。
毎年7月21日〜29日までの間行われる、瑞泉寺にある宝物や掛け軸が一般公開される行事です。
中でもメインが太子堂で行われる「絵解き」です。瑞泉寺にある8つの掛け軸に描かれた絵をもとに、聖徳太子の一生を9日間かけて語られます。
この、ありがたい法話を聞くために全国各地から人々が訪れるのです。
宝物殿では実物の絵伝4幅を、虎の間では掛け軸などを展示し、瑞泉寺の伝統が紹介されています。
正に「信仰の町」である井波ならではの行事!
歴史
太子伝会の歴史はとても古く、江戸時代の1710年ごろから始まったとされています。
300年以上も催事が続いているなんて、井波の信仰の深さを感じます。
それでは続いて「いなみ太子伝観光祭」についてご紹介します!
「いなみ太子伝観光祭」の様子
伝統ある「太子伝会」を存続させ盛り上げて行くために商工会が開催しているのが「太子伝観光祭」です。太子伝会が佳境を迎える7月28日(土)、29日(日)に毎年開催されています。
今回も私、なんと南太郎がお祭りに参加してきました!
3日間のスケジュール
2018年7月28日(土)、29日(日)で行われるお祭りはこのようなスケジュールで進行していました。
7月28日(土)
午後4:00~ 模擬店/八日町広場・交通広場
午後6:00~ 木遣り町流し/旧駅前~本町通り~瑞泉寺
午後7:30~ 木彫り音頭町流し/八日町広場~瑞泉寺
午後8:00~ YouTube「日本遺産井波太子伝」チャンネルにてライブ動画配信
午後8:30~ 太子音頭・千音加礼(チョンガレ)奉納踊り /瑞泉寺境内(太子堂前)
午後8:50~ 木遣り奉納踊り /瑞泉寺境内(太子堂前)
7月29日(日)
午前10:00~ ダンボール迷路/瑞泉寺 山門前(旧 聖徳幼稚園内)
午前10:00~ 大縁日・模擬店(射的、輪投げ、各種飲食店など)/瑞泉寺 山門前
午後3:30~ よさこいフェスティバル第一部 ~井波彫刻の鳴子を用いた演舞~/瑞泉寺境内
午後4:00~ 各種模擬店(午後4時~午後9時30分)/八日町広場・八日町本町通り周辺
午後4:30~ よさこいフェスティバル第二部 /本町通り(中新町)
午後5:00~ ピエロ ガーデのパフォーマンス/会場回遊
午後5:15~ 氷の彫刻 招待者実演/本町通り(中新町)
午後5:45~ 氷の彫刻フェスティバル開会 体験部門スタート /本町通り(中新町)
午後5:50~ よさこいフェスティバル第三部 /八日町通り
午後6:00~ ピエロ ガーデのパフォーマンス/会場回遊
午後7:30~ よさこいフェスティバル第四部 /八日町広場前
午後7:45~ 氷の彫刻フェスティバル抽選会 /中新町
午後8:24~ よさこい総踊り /八日町広場前
前日には瑞泉寺の山門前でビアガーデンも開催されていました!
ステージや模擬店などもあり大盛り上がりだったそうです。
私も参加したかった。。。
伝統の踊り「木遣り踊り」
木遣り踊りは江戸時代に焼失した瑞泉寺を再建する際、五箇山地域から木を運ぶ際に歌っていた唄が起源です。昭和になってからこの唄に踊りをつけたものが「木遣り踊り」です。28日(土)に行われた木遣り踊りの町流しには、井波木遣りの会や地元中学生など数百名が参加しました。
「よいや~さ~!どっこいせ!」の掛け声とともに、徐々にテンポアップしていく独特のリズムと優雅かつキレのある踊りで会場を沸かせました。
町流しが終わると瑞泉寺境内に場所を移して太子音頭奉納踊り・千音加礼奉納踊り・木遣り奉納踊りが行われました。
踊りの伝統もしっかりと子供たちに継承されおり、伝統を重んじる町であることが伝わりますね。
氷の彫刻フェスティバル
氷の彫刻フェスティバルは全国各地から応募がある人気のイベント!
地域の子供たちから毎年出場する手練まで、様々な層からの申込みがあるそう。
彫刻なんてハードルの高いイベントに子供たちからの応募が集まるなんて、さすが彫刻の町です。
毎年全国的にも有名な氷彫刻師 平田浩一さんを招待しているそうです。
今年もイベントに参加され、その腕をふるっておられました。
平田さんは氷彫刻世界大会で最優秀賞・内閣総理大臣賞のダブル受賞の経験もある超凄腕。
世界レベルの彫刻を自分の目で見れるチャンスは中々ありませんよ!
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は南砺市井波の瑞泉寺の伝統行事「太子伝会」とその伝統行事を盛り上げる「いなみ太子伝観光祭」についてご紹介しました。
スタジオパールでは南砺市の伝統的文化の継承を応援しています!
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それではまた次回!!
なんと最高!!