自然豊かな南砺市福野で年に一度開催される福野夜高祭。 男たちが本気でぶつかり合う姿は、目頭が熱くなるような心に訴えかけてくる感動があります。
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今回は南砺市福野で毎年5月1日、2日に開催される「福野夜高祭」をご紹介します。
約7mの行燈山車が福野の街を練り歩く、南砺市で一番活気あふれるお祭りです。
5月2日に行われる男同士の魂のぶつかり合い「引き合い(喧嘩)」は一度は見る価値のある迫力です。
この記事では祭りの成り立ち、しきたりについてまとめました。
南砺市福野ってどんな町?
南砺市福野(旧福野町)は、富山県西部に位置する自然豊かな田舎町。キレイな水に恵まれた場所で、福野米や里芋などの特産品なども豊富です。チューリップ球根の産地としても知られています。
「福野」という地名は、野(当時の地名)に福があるようにと願いを込められたことが由来と伝わっています。
そんな南砺市福野では、菊づくりの名人技が見られる「南砺菊まつり」や、特産品の里芋が味わえる「里いもまつり」など、年齢性別問わず楽しめるイベントも充実しています。
自然を活かした特産品やイベントが魅力の福野。現在は南砺市と合併し、和やかで住みやすい場所になっています。
福野夜高祭ってどんなお祭り?
南砺市福野と言えば、何と言っても福野夜高祭りです!毎年5月1日と2日に開催される活気あるお祭りで、福野を語る上で欠かすことのできない深い歴史あるイベントになっています。
祭りの成り立ち
慶安3年(1650年)に阿曽三右衛門が加賀藩へ市場町を作りたいと願い出た「町立て」が許可され57軒の家が建ちます。翌年慶安4年には家数が64軒に増え賑わっていました。
しかし、慶安5年2月、大火災に見舞われ64軒の家々は焼失してしまいます。
2ヶ月後の4月には町の再建が始まります。この際、今後の安全を祈願して神明社を創建することになりました。氏神様として、伊勢神宮より御分霊を向かえることになりますが、一行が倶利伽羅峠に差しかかる頃、辺りは日没を向かえます。
一行がこちらに向かっていることを知った当時の町民は、燈火用の行燈を持って一行を照らし、町まで向かえました。
これが夜高行燈の起源とされており「神様を迎える」という意味合いは、現在の福野夜高祭にも伝承されています。
祭りの発展
「神迎え」として長い歴史を刻む中で夜高行燈は、毎年恒例の祭りに変化していきます。
毎年、5月1日から2日にかけて夜高行燈の練り回しが行われ、3日の本祭りで行われる御神殿の町内御巡幸と曳軸及び屋台の巡幸曳きが、一連の春季祭礼行事となり、昭和初期まで続きました。
また、文久年間(1861~1864年)当時は高さ約12mの夜高行燈が作られたと伝えられています。4階建てのビルに相当する高さは圧巻だったことでしょう!
しかし、明治25年(1892年)に電線ができることにより、夜高行燈の高さが7.58mに制限されます。この規定を守らない町民が沢山いたため、明治28年には五月祭礼献燈取締規則17条が定められ、神明社の参拝順序も厳密に決まりました。
明治42年(1909年)に入り、町全体に電線が設置されたことがキッカケで夜高行燈の高さは6.36mに制限され現在に至ります。
時代や町並みは大きく変わりましたが、太鼓や拍子木のリズムに合わせて夜高節を唄いながら町を練り歩く光景は、過去から現在までしっかり引き継がれています。
迫力の引き合い(けんか)
福野夜高祭の見どころの1つになっているのが、大迫力の引き合いです!ここでは、けんかとも称される引き合いが行われるについて紹介します。
引き合い(けんか)とは?
引き合いとは、2つの行燈が正面からぶつかり合い、行燈の上に登った若者が相手の行燈を体を使って壊し合う迫力のある行事です。
富山県内各地で行われる引き合いでは、行燈前部に吊られた吊物を潰し合うのですが、福野の引き合いは行燈自体を壊すという特徴があります。
引き合いは戦前「ケンカ」と言われていました。
行燈を引く者同士が向き合って競い合うことから「引き合う→引き合い」という呼び方に変わったとされています。
なぜ引き合い(けんか)を行うの?
神明社の氏神様は女神様です。
女神様は「住民が健やかで元気さゆえのケンカは派手であるほど悦びになり、豊年満作になる」という言い伝えがあります。
そのため、福野夜高祭では男たちが相手の行燈を派手に壊し合って1年の豊年満作を祝うようになりました。
ちなみに引き合いはケガのないように、始めるタイミングや場所、ルールなどが厳密に決まっています。
シャンシャンの儀ってなんだろう?
シャンシャンの義は、夜高祭を無事に終えた報告と当番裁許(まとめ役)の引き継ぎを行う大切な行事です。
まず、町の四つ角にある銀行の中央に祭壇を設置して、各町の裁許が祭壇を囲んで円陣を組み、当番若頭が祭壇に備えてある「お神酒」を祭壇の周りに円をかくように撒いて場を清めます。
その後、当番裁許より「シャンシャンを行います」と声がけがあり、拍子木の叩き方について説明を受けます。参加者全員によって拍子木を叩き終わると当番裁許の引き継ぎが行われシャンシャンの義が終了します。
伝統を次の世代に引き継がせるとても神聖な儀式と言えるでしょう。
まとめ
自然豊かな南砺市福野で年に一度開催される福野夜高祭。
男たちが本気でぶつかり合う姿は、目頭が熱くなるような心に訴えかけてくる感動があります。古くから伝わる「神迎え」には、町民1人1人のドラマがあり、必見の価値があると言えるでしょう。
高さ約7mの大きな行燈山車は手の込んだ装飾で、実にフォトジェニックです。神を迎える大迫力の福野夜高祭で、清々しい5月の南砺市の風を感じながら、忘れられない思い出を作ってみてはいかがでしょうか?
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それではまた次回!!
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